2012年8月12日日曜日

オリンピックでの政治的行為


[オリンピックでの政治的行為]と聞いて誰もが思い浮かべるシーンはアレだろう。
社会科の教科書に掲載されている有名なブラックパワー・サリュートを示す1枚。


[1968年メキシコシティオリンピック]
アフリカン・アメリカンアスリートトミー・スミス(1位)とジョン・カーロス(3位)が行ったブラックパワー・サリュート


このパフォーマンスによって、両名が被った人権侵害は相当なものである。
そしておそらく、そうした人権侵害を覚悟した上でこうしたパフォーマンスをオリンピックの表彰式にて行ったというその行動力と強靭な意志に敬意を表せざるを得ないです。

確かに、五輪の趣旨には反します。五輪の舞台で政治的行為をすることは許されません。
しかし、当時の黒人差別を世の中に知らしめ、黒人が「人間としての権利」を獲得するための非常に重要な表現活動であったと思います。
かかる行動に込められた想いというものは、「我欲」というものなどでは決して無い。
「人間として扱ってほしい」という根源的な問題提起です。

そしてこれは、オリンピックという公的な場で表現する事にこそ意味がある問題といえるでしょう。
「人間としての権利(人権)」が認められていない以上、「表現の自由」が認められているはず無いですからね。
別の表現方法があるだろうなんて批判は妥当しません。


表彰台の真ん中に立っているスミス氏はこのパフォーマンスの後にこう言ったそうです。
「もし私が勝利しただけなら、私はアメリカ黒人ではなく、ひとりのアメリカ人であるのです。しかし、もし仮に私が何か悪いことをすれば、たちまち皆は私をニグロであると言い放つでしょう。私たちは黒人であり、黒人であることに誇りを持っている。アメリカ黒人は(将来)私たちが今夜したことが何だったのかを理解することになるでしょう。」




一方、今回の韓国人選手が行った行動にはブラックパワー・サリュートのようなメッセージ性、問題提起は含まれていない。


完全な「我欲」。
非常にはしたない。
はしたない行為である。


国際オリンピック委員会(IOC)は、当該表現行為をした韓国選手をナショナルチームから除名し、オリンピック村から追放するという命令を下すことになるでしょう。
なぜなら、ブラックパワー・サリュートをしたスミス氏とカーロス氏の両名は、IOCから除名処分及び追放処分を命じられたからです。我欲のためにオリンピックという舞台を利用した今回の韓国人選手に対しては、(少なくとも)彼らと同等(以上)の処分がなされるべきだからです。



そーまでして主張したいのなら、
オリンピックではなく国際司法裁判所で存分に主張したらいいのにね。
上述したブラックパワー・サリュートとは異なり、韓国には他の適切な表現場所が提供されているわけですからね。
ま、何故かは分かりませんが、国際司法裁判所では主張したくないらしいですが。。


あと、ニュース等でよく「実効支配」と表現していますが、ちゃんと「不法占拠」ないし「不法占有」という表現を使うべきだと思います。

信じ難いことですが、国民の中には「竹島の実効支配」が「違法行為」であると認識していない方がおられるようなので・・・
きちんと「違法」であることを明示すべきでしょう。

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